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 健康コラム
★ ★ ★ 筆 者 紹 介 ★ ★ ★
泉ミモザ マーケティング関連のインタビューを中心とするライター。
ストレス世代の夫、思春期目前の12歳の娘、もうすぐ更年期?のミモザの三人家族。

身近な医師、話題の本などから、健康に関するニュースを日々収集。
家族の心と身体の健康に、すぐに役立つ情報・ぜひ知っておきたい情報をピックアップしてお届けします。
Vol_19.モーツァルトを聞いてみよう No.2
■モーツァルトの曲の秘密を知りたい

モーツァルトの曲を聴くことで健康効果が得られる、それはなぜなのでしょうか?
そこで、埼玉医科大学短期大学教授で免疫音楽医療の第一人者でもある和合治久氏の『モーツァルトを聴けば病気にならない』を読んでみました。

■細胞にしみ込む音の波動

酒蔵で流すと日本酒の熟成が早くなった、温室で流すとトマトの甘みが増したなど、耳のない植物や微生物にまでモーツァルトの音楽が影響するというのが不思議でした。
その理由がこの本でわかりました。細胞というのは、その75%から90%は水でできているのだそう。空気の振動(音の波動)は細胞内の水に伝わり、そして細胞にしみ込んでいくのだそう。
そういえば以前、『水は音楽を聴いている』という写真集を見たことがあります。音楽をかけながら水の結晶を作ると、音楽家によって、できる結晶の形が違うというものでした。

■副交感神経に働きかける高周波音

モーツァルトの音楽に豊富に含まれるのは3500ヘルツ以上の高周波音。
音楽が脳に与える影響の解明に大きな役割を果たしたトマティス博士の理論によると「延髄より上の脳神経系は、およそ4000ヘルツ以上の高周波音に対応する」ことが明らか。
つまり、モーツァルトの音楽が、延髄から視床下部にかけての部分を非常によく刺激し、副交感神経を活発にする。すると、ベータ・エンドルフィンやメラトニンといったリラックス作用のあるホルモンが出て「癒された」感が得られ、自律神経のバランスが回復する。

■交感神経が過剰な現代人

交感神経が活性化しすぎると活性酸素も増加し、免疫疾患では、ガン、アトピー、高原病。脳神経系疾患では、アルツハイマー型の痴呆症、耳鳴り、血液循環系では高血圧、心筋梗塞が起こりやすくなる。モーツァルトの音楽がこれらの病気の予防に役立つというわけなのです。

■「透明感」と「ゆらぎ」

またモーツァルトの音楽は、音楽療法の重要な要素である「透明感」、「ゆらぎ効果」も備えています。モーツァルトの音楽は、ある周波数帯で、一定に保たれたシンプルな音の波形の繰り返しです。突然高くなったり低くなったり力が弱まったりすることがない。これが、小川のせせらぎと共通する、豊かなゆらぎ効果を生みだしているのです。このくり返しの働きかけが、よい影響をもたらすのだそう。

■音楽療法を効果的に行うには

この本には、音楽療法がどのような疾患にどう作用するかがわかりやすく書かれています。
また、CD付きなので、即、音楽療法を実践してみることができます。
音楽療法を効果的に行うには聴こう、治そうという気力で能動的に音楽と向き合うことが大切です。CDを聴く時は、聴覚を妨げないようヘッドホンで雑音を排除、室内は薄暗くして目をつぶること。アロマテラピーなら相乗効果が期待できる(免疫学的には、ベルガモット、ユーカリ、ティーツリーが特にお勧め)ということなので、いつかアロマテラピーについてもお伝えしますね。

CD収録曲

A.脳神経系疾患の予防のために
(1)セレナード 第13番 ト長調 K525 「アイネクライネ・ナハトムジーク」第2楽章
(2)ディヴェルティメント 第1番 ニ長調 K136 第1楽章
(3)ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第32番 ヘ長調 K376 第1楽章

B.血液循環系疾患予防のために
(4)12のドイツ舞曲より 第3番 変ロ長調  K586
(5)ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K216 第1楽章
(6)ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K219 第3楽章
(7)ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調K467 第2楽章

C.免疫系疾患の予防のために
(8)ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ長調 K211 第3楽章
(9)カッサシオンK63 第5楽章
(10)ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第34番 変ロ長調 K378 第1楽章
(11)セレナード 第10番 変ロ長調 K361 第5楽章
モーツァルトを聴けば病気にならない ・書籍名/『モーツァルトを聴けば病気にならない』
・著者名/埼玉医科大学短期大学教授 和合治久
・出版社名/KKベストセラーズ

2007/5/28 wrote:泉ミモザ

Vol_18.脳の可能性は無限大 生活習慣を見直してみよう
■もの忘れは年のせい?

近頃、もの忘れが激しいのです。「さっき話したじゃない。ママは私の話をちっとも聞いてない」と、娘に怒られることもしばしば。
これって年のせい?だとしたら、なぜ加齢とともにもの忘れがひどくなるんでしょうか?
そこで、大脳生理学者の大島清先生『もの忘れをなくす50の生活習慣』を読んでみました。

■脳は使い方次第

加齢とともにもの忘れがひどくなるのは、生きていくうえで重要な知識とそうでもない知識を取捨選択できるようになったから。生き方上手になった証拠なのだそうです。「生き方上手」ってなんだか嬉しいじゃありませんか。
ところが前向きに喜んでばかりもいられなかったのです。
娘に、「そうだった?まあいいわ。どっちでも」なんて答えている私は、「考えるのが億劫と思うようになるのは自分の怠慢」と、この本に叱られてしまったのです。
脳は使い方次第で無限の可能性を発揮するものなので、諦めてしまってボケさせるか、改めて創造的な脳にするか、それは自分次第なのだそうです。

■40代から意識しておきたい生活習慣

50の生活習慣の中から、7つをピックアップ。

(1)まあまあ主義でいこう 単調な生活が脳をダメにする。好奇心をもってワクワクすると脳は活性化。いまから無理なんて思わず、上手くできなくたっていいという気持ちで習い事などを始めよう。完璧を求めず長続きさせることが大切。(大島先生は70歳からチェロを始めた。チェロネームはマーマーヨですって。ステキです)

(2)脳内ネットワークを強化する 脳はいくつもの部位に分かれ分散作業をしている。だからその一部を鍛えるより全脳を鍛えるべき。料理、釣りなど、自分の好きなことで脳をフル回転させること。

(3)五感を大切にしよう 視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚を使った記憶は定着しやすい。

(4)面倒くさいは大敵 良く見えない、できないという場合、ナントカ見てやろう、やってやろうという意欲が重要。

(5)脳と体の健康を保つ「かきくけこ主義」 覚えておきたい。感動・興味・工夫・健康・恋

(6)良い食習慣をもつ 食事は栄養補給だけにあらず。五感、好奇心、人との触れ合い、あごの筋肉を使うなど、脳にとっても実り多い時間である。

(7)DHAで脳の機能を向上させる 青魚のほか、ほうれん草・白菜・大根にも体内でDHAにかわるαリノレン酸が豊富に含まれている。摂り貯めはできないので毎日コツコツとろう。

考えるのが億劫と思うようになっていませんか?全脳がフル回転するような楽しみをもっていますか?五感を大事にしてますか?食事の時間を大事にしてますか?
この本を読んで、脳というのは、心を配ればちゃんと答えてくれるんだ、ということがわかったのです。
もの忘れをなくす50の生活習慣写真 ・書籍名/もの忘れをなくす50の生活習慣
・著者名/大島清
・出版社名/KKベストセラーズ

2007/5/14 wrote:泉ミモザ

Vol_17.備えあれば憂いなし 常備薬をチェックしてみよう
■常備薬の使用期限

久しぶりに救急箱を点検。胃腸薬、整腸剤、消毒薬、湿布薬、包帯、キネシオテープ、バンソウコウ、おでこに貼る解熱シート、乗り物酔い薬(子供用)、その他病院でもらった薬の残りがいろいろ。
あっ、胃腸薬の使用期限が切れてる。娘が病院でもらった咳止めには期限が書いていないけど、まだ使えるのかな?冷蔵庫にもシロップの残りがあるけれど・・。
というわけで、知り合いの薬剤師さんに聞いてみました。

(常備薬使用期限の目安)

粉薬/紙包装のものは1ヶ月、ビニール包装のもので6ヶ月

カプセル・錠剤/シートに入っているもので1年から2年

シロップ/開封後、約1週間

軟膏/未開封で約1年から2年。開封後は約6ヶ月

変質してないか心配なときは薬剤師さんに相談してみましょう。

■海外旅行に携帯していきたい薬

大抵の薬は海外においても購入できますが、症状の説明が伝わりにくい場合もあるので、使い慣れた薬を日本から準備していきたいですね。

(薬剤師さんのオススメ)

総合感冒薬/軽い風邪の症状の時

解熱鎮痛剤/頭痛、歯痛、腰痛など痛み一般に効果あり

胃薬/海外では食習慣の違いやストレスなどから、胃に負担がかかりやすいので

便秘薬/旅行中は生活リズムの違いや食事の違いなどから、便秘しやすい

下痢止め/食あたり他、水質の違い(硬水など)による下痢、旅行中のストレスによる神経性の下痢などに備えて

睡眠薬/時差の調節や、環境の変化による不眠の解消

乗り物酔止薬/飛行機、船、バスなどに備えて

この他、ミモザの家族は、娘用に、乗り物酔防止バンド(シーバンド、世界50カ国以上で愛用されているリストバンド。両手首に装着することで手首のツボを刺激する。装着後約4〜5分で効果を発揮し、服用ではないので副作用もなく安心というもの)、おでこに貼る下熱シート、消毒薬、バンソウコウを準備していきます。

薬剤師さんに相談すると、それぞれの家族に合った常備薬を教えてもらえますよ。薬のプロに、気軽に相談してみましょう。
2007/5/7 wrote:泉ミモザ

Vol_16.モーツァルトを聞いてみよう No.1
■モーツァルト療法

モーツァルトは胎教に良いとか、植物に聞かせると良く育つとか、牛に聞かせるとよいお乳が出るとか、聞いたことがありませんか?
モーツァルトの音楽には、木々の音とか川のせせらぎの音などに含まれる「1/fゆらぎ」があるからなのだそうです。

■「1/fゆらぎ」とは

規則正しさと不規則さがちょうどよいバランスで調和したパターンのこと。自然界にあるものは、すべてが正しい規則を持って動いているわけではなく、不安定にゆらいでいます。
そして、この不安定さが人に心地よさを与えているということなのです。電車の座席でこっくりこっくり眠たくなりませんか?電車の揺れは規則正しいようで正しくない「1/fゆらぎ」だからなのです。風に揺れてチリンチリンとなる風鈴も「1/fゆらぎ」を奏でているそう。

■喘息をモーツァルトで克服

湘南モーツァルト愛好会のO氏は持病の喘息をモーツァルトの音楽を聞くことで克服しました。
「20年前のこと。責任の重い仕事を任され、毎日ストレスを感じていたある日、それまで経験したことが無いほどの発作が出たのです。仕事を見直し仕事量を減らす事もしましたが、休む事もできない苦しい毎日でした。そんなとき新聞で喘息の発症の原因の一つにストレスがあるという記事を読みました。そこで、自分なりのストレス解消法として、通勤時に、学生時代から好きだったモーツァルトの音楽を聴くようにしたのです。」
その後も何度かストレスのかかる辛い仕事を経験したそうですが、モーツァルトを聴くことが予防となったのか、7年前に1度再発したのを除き、発症していないとのこと(ただし、7年前からは新たに開発された素晴らしく予防効果のある薬を毎日使用しているそう)。

■喘息予防(ストレス解消)に効果的な曲

モーツァルト通のO氏が選曲した、「喘息予防のための曲リスト」を、ご紹介いたします。これら協奏曲の第2楽章のみのテープを作り、繰り返し聞くことで予防ができたそうです。

K622 クラリネット協奏曲
K191 ファゴット(バスーン)協奏曲
K447 ホルン協奏曲第3番
K299 フルートとハープの為の協奏曲
K467 ピアノ協奏曲第21番
K466 ピアノ協奏曲第20番
K456 ピアノ協奏曲第18番
K450 ピアノ協奏曲第15番
K451 ピアノ協奏曲第16番
K491 ピアノ協奏曲第24番
K364 ヴァイオリンとビオラの為の協奏曲(協奏協奏曲)
K219 ヴァイオリン協奏曲第5番
K218 ヴァイオリン協奏曲第4番

モーツァルトは作曲の時の状況を、「自分の中から素晴らしい旋律が沸いてくる」と語っています。それこそが、モーツァルトの音楽が「1/fゆらぎ」を持つ理由かも知れません。それについては、また次回。

「湘南モーツァルト愛好会」
http://www.shonanfujisawa.com/~mozart/index.html
事務局 〒249-0006 逗子市逗子7-10-31
TEL/FAX 046-872-1963
2007/4/23 wrote:泉ミモザ

Vol_15.検査は簡単!「睡眠時無呼吸症候群」
■睡眠時無呼吸症候群とは

一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上おこる。または、睡眠1時間あたりの無呼吸数が5回以上ある。そのために、様々な症状が引き起こされるのが睡眠時無呼吸症候群です。
睡眠中に無呼吸が繰り返されると、睡眠不足や、体内の酸素不足がおこります。その結果、昼間に強い眠気におそわれ仕事や勉強に集中できなくなる。また、血液中の酸素不足により、脳梗塞、心筋梗塞となり、突然死に至る場合もあるのです。
2003年、駅通過事故を起こした新幹線の運転手は重程度の睡眠時無呼吸症候群でした。

■睡眠時無呼吸症候群かも?

旅行先で怖い経験をしました。睡眠中、息ができなくなったのです。「苦しい、死んじゃう、助けてー」、その瞬間、自分の悲鳴と深い呼吸で目を覚ましました。
しばらく呼吸が停止し、苦しくなって大きな呼吸をする
これって睡眠時無呼吸症候群かも・・・
そういえば、イビキがひどいと言われたこともあったっけ。多分、いいえぜったい睡眠時無呼吸症候群。旅先で死んでしまったら家族に大変な迷惑がかかる。無事に日本に帰りつきたい。
そして帰ってきたミモザは、真っ先にクリニックを訪れたのです。

症状をチェックしてみることになりました。
1、毎朝起きるときに、眠り足りないな、と感じる
2、会議中や映画を見ているときなど、どうしようもなく眠くなり寝てしまうこともある
3、イビキがうるさいと言われたことがある
4、朝起きたとき口が乾いている

なんだかどれも当たっている気がします。検査をすることになりました。
在宅で簡単にできます。睡眠時に、簡単な機械を鼻と指先に装着するだけ。この機械に入ったデータにより睡眠時の呼吸の状態がわかるのです。
その結果、ミモザは睡眠時無呼吸症候群ではありませんでした。ホッ。あれは夢だったの?

■渡辺正行さんの場合

何かの番組でタレントの渡辺正行さんが、睡眠時無呼吸の精密検査を受けていました。そして中等度の睡眠時無呼吸と診断されていました。一晩に35回(2分に1回)、30秒から1分位の無呼吸低呼吸が117回。厚生省では、睡眠1時間あたりの低呼吸数が20回以上おこる場合、5年後の死亡率は16%にのぼると報告し、治療を要する基準としています。
気道が閉塞することで起こるため、多くは太りすぎが原因太っていない場合は元々喉の気道が狭いなどの原因もあるそうです

■治療方法

寝る前の3時間はお酒を控える、気道を塞がないように横向きに寝るなどが、すぐにできる対処方。
病院での治療は、軽度なら「マウスピース」(健康保険を使用すると7000円程度)の使用、重度なら「シーパップ」という人工呼吸器(月5000円程度)の使用になります。太っていることが原因なら、体重が減った場合はマウスピースに移行できます。

■更年期以降の女性も注意

日本では現在300万人以上中高年の男性に多い病気です。気道を丈夫にする働きのある女性ホルモンが減少する更年期以降の女性も要注意。
思い当たる方、ぜひ検査をしてみてくださいね。簡単に自宅でできます。保険も効きますよ。
2007/4/12 wrote:泉ミモザ

Vol_14.予防接種 させますか?させませんか?
■予防接種って何でしょう?

この3年、ミモザ一家は毎年インフルエンザの予防接種を受けています。この予防接種は、ウィルスの型が合わなければ効果は無いが、予防接種をしていれば症状が軽くて済むといわれています。娘は昨年感染しました。接種していない人と比べて症状は軽かったのか?よくわかりませんでした。その時、本当に予防接種を受ける必要があったのか?予防にならないこともある予防接種とは何なのだろう?という疑問がわいたのです。

■『予防接種と子どもの健康』の落とし穴

そこで、『予防接種へ行く前に』を読んでみました。
お母さんの味方、たぬき先生こと、小児科医の毛利子来先生の本です。
この本は、厚生労働省が配っている『予防接種と子どもの健康』というパンフレットの攻略本なのだそう。
母親になった時に予防接種の教科書として配られ、多くのお母さんが、その時々に何度となくページをめくっている、あのパンフレットです。
なんとあのパンフは、予防接種を受けさせる側の立場から書かれているので、受ける側の疑問や不安に十分に答えるものになっていない。それだけでなく、病気への恐怖をあおったり、予防接種の効果を過大視したり目立たないようにしたりと巧妙な書き方をしているものなのだそうです。

■攻略本

この本は、厚生労働省のパンフレットと、たぬき先生たち編集者の解釈と補足と批判を一節ずつ対応させているもので、予防接種を受ける側として非常にわかりやすい。また、掲載されている、被害状況や副作用の報告などの表から、真実を知ることができます

■ワクチンの副作用

予防接種とは、ウィルスの細菌や毒素を弱めて作ったワクチンを、健康なときに体に接種し軽く病気にかからせて、免疫をつくるための手段です。病気にかからないようにと受けた結果、普通の状態では起こらない不自然な病気になるという悲劇が起こっているということ。
パンフには、『副反応の少ないワクチンになっています』とある、ジフテリア・百日せき・破傷風の三種混合は、もっとも副作用が多いワクチンだそうです。
2004年4月〜2005年3月の1年間に、副反応(副作用のこと。高熱、ひきつけ、脳炎、神経障害など)報告としてあげられた数は176件。1994年から調査が始まり10年半で2362件もあったのです。
副作用の被害者が救済された事例は、医薬品機構が2002年11月にはじめて公表したそう。おたふくかぜ(任意接種)は、ワクチン発売以来2004年までに、救済申請件数が334件で330件が支給されました。無菌性髄膜炎が316件、てんかん8件、急性膵炎併発などによるものです。1983年の接種後、無菌性髄膜炎となり、現在も後遺症の、てんかんの発作が続いているという重傷例もあります(障害者年金1級を支給されている)。

■予防接種の悲劇性

ミモザの娘は12歳です。これまでパンフを開きながら、もれなく予防接種を受けさせてきました。国が出しているこのパンフは、ミモザにとって唯一の教科書だったのですから。しかも信頼というものがベースにありました。
幸い重い副作用はありませんでしたが、注射を怖がって、泣いて拒んだ幼い娘のことを思い出し、胸が詰まる思いになりました。たぬき先生は、『予防接種の悲劇性は、親が子どものためによかれと思い自分の手で抱いて連れて行き、その結果、障害者にしたり、死なせたりすることだ』と言っています。

■予防接種の必要性

予防接種で得た免疫は自然感染による免疫より持続時間が短いという問題点もあるそう。また、感染の機会をなくすということは、人間から自然の免疫力をなくしてしまうことでもあり、それが今新たな問題となっているそうです。
この本には『予防接種は複雑で未解明のところがたくさんあります。個々のこどもや親や医者によっても、考え方に違いが出てくるはずです。この本といえども、絶対視しないでほしいと思います』とあります。インフルエンザの予防接種についても書かれているので、この本によって、ミモザの悩みや疑問は消えました。また、定期接種についての今後の方針も決まりました。
皆さんも、掲載されている真実のデータをもとに、予防接種の必要性を判断してくださいね。
予防接種へ行く前に(改訂版)写真 ・書籍名/予防接種へ行く前に(改訂版)
・著者名/編集代表 毛利子来・母里啓子
・出版社名/ジャパンマニシスト

2007/4/2 wrote:泉ミモザ

Vol_13.食べるプラスチック トランス脂肪酸
■トランス脂肪酸とは?

トランス脂肪酸とは植物性油脂を化学処理してできたものです
植物性油脂(不飽和脂肪酸)に人工的に水素を添加して液状の油脂を固化させた硬化油脂、マーガリン・ショートニングなどのことです。
動物性油脂であるバターより、植物性油脂であるマーガリンの方がヘルシーである、と愛用していた方も多いのではないでしょうか。
ところが、この、トランス脂肪酸に有害性があることが明らかになってきたのです。悪玉コレステロールを増加させるだけでなく、善玉コレステロールを減少させてしまう働きがあり、動脈硬化や心臓病などの疾患を引き起こす要因になるということ。

安定した構造(プラスチックそっくりで腐らない!)を持っているので、常温でも固体、酸化しにくく、保存性が高い。そのため、ファーストフード店や惣菜店、ポテトチップスやスナック菓子、菓子パン、カレールー、レトルト食品、冷凍食品、コーヒー用ミルクやアイスクリームなど、実に多くのものに使われている。

■各国の対応

アメリカでは2006年から食品中のトランス脂肪酸の含有量の表示が義務付けられています。
また、2007年01月30日のAP通信によると、ニューヨークが全米で初めて、トランス脂肪酸含有油の使用を7月1日から禁止することを決めたそうです。
アメリカではすでにタコベルやウェンディーズ、ケンタッキー・フライドチキンなど大手外食各社が次々とトランス脂肪酸を含まない油への切り替えを進めてきた。
米マクドナルドは2007年1月末に切り替えることを発表(全米1万3700店舗での導入時期については(「段階的に行う」とのこと)
デンマークでは加工食品に含むトランス脂肪酸の上限値を最大10%としていたのを、2003年6月から2%までに改めています。
ドイツはトランス脂肪酸の量によって製造が規制されています。
ほかにも、フィンランドやデンマーク、オランダでも、同じような対策がとられています。

■日本の対応

では、日本はどうなっているんでしょうか。
日本では規制がまだ始まっていません
食品安全委員会が日本人は1日当たりの摂取量が少ないと考えているためです。
トランス脂肪酸の多い食品として、ファーストフードの揚げ物(フライドポテトなど)やコーヒーなどに入れるポーションミルク があげられます。たとえば、「フライポテトMサイズ」には、4.55グラムのトランス脂肪酸が含まれ、これ1つで、食品安全委員会が言う日本人の平均(1.56グラム)の3倍になります。
ファーストフードなどの外食も多く、洋風な食生活となっている、現代の日本人の摂取量も欧米と、そう変わらないのではないでしょうか。

■トランス脂肪酸を避けよう

規制がないのですから、自分で排除していくしかありません。
トランス脂肪酸を避けるには、まず、原材料表示の中に「マーガリン」「ショートニング」とあるものを避けること。
本来、動物性油脂にはトランス脂肪酸がわずかに含まれて、植物性油脂には含まれないものです。
原材料がバターのものにすることです。
さらに、「植物油」「植物油脂」「植物性油脂」「加工油脂」という表示は、ほとんどトランス脂肪酸を含んでいます
なたね、大豆、コーン、サラダ油、といったものは、トランス脂肪酸の含有量が高い
亜麻仁油、ごま油、紅花、グレープシードオイルなどは少ない。製法の違いにもよるので、このあたりは非常に説明しにくい部分です。
日本で売られている加工食品には、植物油脂という曖昧な表示しかされていないため、表示義務が望まれます。お勧めできるのは、エキストラバージンのオリーブ油です。

日本では消費者への情報公開の少ないトランス脂肪酸。外食などでトランス脂肪酸を避けることは難しいので、自分でできる範囲で気をつけていく必要があります。
2007/3/2 wrote:泉ミモザ

Vol_12.がんを予防しよう
■生活の注意点と、がん検診

♪シュシュツとしとけば、きーれいのまんま♪。予防が目的の掃除用品がヒットしていますね。
「予防」をキーワードにした商品に注目が集まっています。商品はさておき、誰もが真剣に臨まなくてはならないのが、病気においての予防です。
今回読んだ本は、国立がんセンター総長 垣添忠生先生の『国立がんセンター発 がんを防ぐ』です。

(1)がんの一次予防(がんにならないために重要なこと)は、喫煙・食事・感染症への注意
がんを防ぐための12カ条
1.バランスのとれた栄養をとる(彩り豊かな食卓)
2.毎日、変化のある食生活を(ワンパターンではありませんか?)
3.食べすぎを避け脂肪はひかえめに(おいしい物も適量に)
4.お酒はほどほどに(健康的に楽しみましょう)
5.たばこは吸わないように(特に新しく吸いはじめない)
6.食べ物から適量のビタミンと繊維質のものを多くとる(緑黄色野菜をたっぷりと)
7.塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから(胃や食道をいたわって)
8.焦げた部分は避ける(突然異変を引き起こします)
9.かびの生えたものに注意(食べる前にチェックして)
10.日光に当たりすぎない(太陽はいたずらものです)
11.適度にスポーツする(いい汗流しましょう)
12.体を清潔に(さわやかな気分で)

(2)がんの二次予防(がん検診)
がんは体の中に、いつのまにか発生し、増殖します。初期段階で抑え込むことが大切ですが、がんは初期段階では無症状なので検診が大事。
国立がんセンター中央病院によると、一年間に死亡退院した346名のうちの70%の患者さんが、発見時にすでに進行度が3か4であったということです。もう少し早く医療機関を受診していれば何とかなったかもしれないのです。すべてのがんが検診になじむわけではないが、検診が有効ながんに的確に介入することは、がん死を減らすことに極めて有効な方法といえます。

■「天寿がん」という考え方

この本には、「天寿がん」という言葉が出てきます。癌研究所の北川知行研究所長と杉村隆国立がんセンター名誉総長との雑談の際にできた言葉だそう。
病理学者である北川博士が、何かの病気で亡くなった高齢の女性を解剖したら、胃の中にがんが見つかった。がんは生前その患者さんの日常生活になんの支障も与えなかったことから「これこそがん死の一つの理想の形ではないか」ということでできた言葉。End of Life Cancerと英語の論文にまでされたそうです。
がんの発生は避けられないとしても、その時期を、天寿をまっとうする85〜90歳くらいまで先送りできれば、その人はがんで苦しむことなく安らかに亡くなることができるという考え方。
これからは遺伝子のタイプを分析し、その人の生活習慣と対比し、特定のがんになりやすいかどうかがわかるようになることもありえるそう。がん発生を予防する薬剤を内服することにより、がんが発生する時期を遅らせることができれば「天寿がん」が実現できるということ。
がんという恐ろしい響きの単語が、天寿・てんじゅによって、なんと美しくおだやかな言葉になるんでしょうか。研究者の熱意やあたたかみを感じる言葉です。

この本には、がんという病気の説明、各がん検診の詳細などがわかりやすく書かれています。
けれど、この本の最大の魅力は、がん研究に取り組む先生方の人柄に触れることができる、という点にあると思います。
著者の、ねずみの研究についてのエピソードやご自身のがん体験、研究者同士で生んだ、がんの1.5次予防(かかるリスクのある人がする予防)という考え方、そして「天寿がん」という言葉などから、がんという恐ろしい病気の明るい未来を感じることができます。

心温まる医学書ですので、みなさんも、難しい本だと思わず、ぜひ手にとってみてくださいね。
国立がんセンター発 がんを防ぐ写真 ・書籍名/国立がんセンター発 がんを防ぐ
・著者名/国立がんセンター総長 垣添忠生著
・出版社名/主婦の友社

2007/2/1 wrote:泉ミモザ

Vol_11.C型肝炎 最新情報!!!
■C型肝炎とは?

C型肝炎とは、自覚症状がほとんど出ないまま慢性化していく肝炎。慢性になった人の30〜40%が、20〜40年の間に「肝硬変」に、そのうち50%以上が15年以内に「肝がん」を発症するものです。 早い段階から治療すれば、必ずしもこのように進行するわけではありませんので、早期発見が大切です。

感染していないだろうかと心配になった方もいらっしゃるでしょう。
経口感染することはなく、母子感染・性行為による感染も非常に少ないそう。
ほとんどが、輸血・予防接種の際の針の使い回しなど、過去の医療行為が原因です。
1953年にWHO(世界保健機関)が予防接種時の針、注射筒においての勧告を出しましたが、注射針、輸血などが改善され、日本でほとんど発症しなくなったのは1992年以降のこと。
現在も日本には、中高年以上を中心に多くの感染者がいるのです。


■C型肝炎には鉄制限食

最近、某大学の研究発表を聞く機会がありました。
C型慢性肝炎の患者さんは鉄分の摂取を制限しなくてはいけないという内容です。

1.鉄分は肝炎の悪化を招く
鉄とは赤血球のヘモグロビン合成に必須の元素。足りなくなると貧血がおこる。しかし、過剰になると活性酸素を産生し、強力な毒性を発揮する。
肝臓は体の中で、最大の鉄の貯蔵庫。鉄が過剰になると肝臓へ鉄が沈着されていく。C型慢性肝炎の方は、肝臓に鉄が沈着しやすく、この沈着が肝炎の悪化を招く。

2.高蛋白・高カロリーはダメ
従来、「肝臓病には高蛋白・高カロリー」といわれてきた。しかし、進行した肝硬変の場合を除いて高蛋白・高カロリー食は必要ない。鉄分を多く含むため肝臓に悪影響を及ぼし、また脂肪の沈着によっても肝障害を悪化させる。

3.肝臓への鉄の沈着を減らす方法
鉄分を制限した食事、薬物などによる除鉄療法がある。
食品成分表をチェックしそれぞれの食品群から鉄分の少ないものを選んで食べるように。また、鉄製の鍋、フライパンを鉄の包丁を使うと料理に鉄が含まれてしまうこともあるので、使用をやめる。

<鉄含有量食品が多い食品>

5.0mg/100g以上のもの
卵黄(6.0)、あさり水煮缶(37,8)、煮干(18.0)、しじみ(5.3)、豚レバー(13.0)、鶏レバー(9.0)、きなこ(9.2)、干しひじき(55.0)

民間療法として、シジミやレバーが慢性肝炎に有効と信じていたり、鉄分の多いクロレラ・ウコン・アガリクスを多量に摂取している患者さんも現在多数いるということ。間違った認識が広まってしまっているそうです。

2007/01/16 朝日新聞には、『C型肝炎ウィルスが、人間側にある不要なたんぱく質を分解するしくみを利用して脂肪肝や肝臓がんを引き起こしていることを、大阪大学微生物病研究所の松浦教授らのグループが突き止めた。』という記事がありました。
新薬の開発に道を開く成果として注目されそうということですので、期待できますね。
2007/1/30 wrote:泉ミモザ

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